県立学校としての吉田高校のミッション
吉田高等学校は、富士・東部地域唯一の理数科をもつ伝統校であり、地域に根ざしたコミュニティ・スクールとして、主体性や探究心を高めるとともに、高度な情報社会を生き抜く力を育て、郷土を愛する心をもった日本のリーダーとなる人材を育成する学校を目指します。
スクール・ポリシー (吉田高校スクールポリシー(YSP))
スクール・ミッションを達成するために、本校では、「純剛」(明るく爽やかで、意志強く、飾らないこと)と「百折不撓」(何度困難にあっても決してくじけないこと)の校訓のもと、学習(「文」)と部活動(「武」)を両立させるとともに、文と武の双方において、感謝の心・友情・心身の鍛練・情操の涵養を図ります。「質の高い文武両道を保障する環境」の中で、次の教育方針に従って高等学校教育を行います。
目的:「Yoshida PRIDE を持って未来を生き抜くことができる生徒を育成する」
- Yoshida PRIDEとは ・・・ 「何事にも自らの考えを持って主体的に臨み、他者を尊重するしなやかな心」を表します。
- 未来を生き抜くためには ・・・ 過去に学び、現在を知り、未来を考える手法を学ぶことが必要であると考えます。言い換えれば、「何事にも自らの考えを持って主体的に臨み、他者を尊重するしなやかな心(多様性を受容する姿勢)を持ち、過去に学び、現在を知り、未来を考える資質・能力を備えた生徒を育成する」を教育の目的とします。
グラデュエーション・ポリシー(吉高GP)(育成を目指す資質・能力に関する方針)
上記の目的を達成するために、「質の高い文武両道を保障する環境」と「地域社会の人的、物的資源を利用する環境」の中で、何事にも自らの考えを持って主体的に臨み、他者を尊重するしなやかな心未来を生き抜くことができる人材を育むために、次の汎用的な8つの力を3年間を通して身に付けることを目標とします。
吉高GPの8つの力とは
- 自己肯定力 ・・・ 短所も含めて、自分を認める力を身につけます
- 傾聴力 ・・・ 他者の意見を謙虚に聞く習慣を身につけます
- 分析力 ・・・ 事実を客観的に分析する習慣を身につけます
- 思考力 ・・・ 物事を鵜呑みせず、「何故か」を考える習慣を身につけます
- 発信力 ・・・ 自分の考えを、わかりやすく他者に伝える方法を身につけます
- 想像力 ・・・ 未来(結果)を考え、想像する力を身につけます
- 創造力 ・・・ 課題を解決する方法を創造する力を身につけます
- 行動力 ・・・ 自分の考えに基づき、行動する力を身につけます
カリキュラム・ポリシー(吉田高校CP)(教育課程の編成及び実施に関する方針)
複雑化・多様化する現代社会の現状を踏まえ、地域社会や我が国、世界が抱える現代的な諸課題に積極的に関わり、地域社会や日本社会、国際社会の持続的発展に寄与するために必要な資質・能力を育成するための領域横断的な学びに重点が置かれた、特色・魅力ある教育が求められていることに鑑み、吉高GPに示す資質能力を育むための教育課程編成及び実施の基本方針は以下のとおりです。
- Yoshida PRIDE を持って未来を生き抜くことができる生徒を育成するために、系統的な知識及び技能を育て、それらを活用したり、思考力、判断力、表現力等や学びに向かう力、豊かな人間性を育み、そこから再構築された統合的な知見を身に付ける教育課程を編成しています。さらに、社会的課題の分析や解決に資する「見方・考え方」を鍛えていく最先端の学びを実現することを目指します。
- 各教科科目の学びから再構築された統合的な知見に関する学びや、地域社会の課題や魅力に関連させた実践的な学びなどにおいて、吉高GPに対応する学びとして、探究活動に取り組み、特色・魅力ある教育課程を編成・実施することを目指します。
- 教育課程の編成に当たって、普通科は、高度で多様な進路希望に応えるために、1学年に習熟度の高いクラスを導入し、2年次以降は、文系理系類型を開設しています。また理数科は、共通科目を中心に履修することができるように必教科科目を中心に配置し、2年次以降には、文系・理系の類型に分かれて履修できるようにしています。また教育課程の実施に当たっては、45分授業×7校時制で受講時数を確保し、生徒の特質に応じて国語・数学・英語・地歴・理科などの教科でパート展開しています。
- 吉高GP実現のために、 縦軸 (3年間通じて)、 横軸 (教科横断)の視点で3年間の教育全体を俯瞰する教育課程の編成を目指しています。各教科・科目や総合的な探究の時間を各年次にわたって体系的に関連づけることにより、社会との関わりの中で生徒自身が自己の在り方生き方を考えるとともに、各教科・科目等と総合的な探究の時間を往還する学習を実現していくことを目指します。
- 「社会に開かれた教育課程の実現」と「高等学校を核とした地方創生の実現」の好循環の基盤づくりという観点からの体制構築が必要となることに鑑み、学校運営協議会をとおして地元の市町村、高等教育機関、企業・経済団体、社会教育機関、NPO法人、小中学校等との連携・協働を実現するネットワークの構築をすすめ、関係機関には、フィールドワーク先としての協力や社会人講師の派遣等による連携を求めて参ります。
- 大学進学を希望する生徒が多いことを踏まえて、多様な進路希望に応えるために、上級学校が求める知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう姿勢を身に付けることができる教育課程の編成を行います。また、必履修教科科目以外に、学校設定科目を設置することを通して、生徒が希望する進路実現のための効果的効率的な教科科目の配置する教育課程の編成を行います。
アドミッション・ポリシー(吉田高校AP)(入学者の受け入れに関する方針)
- 本校の教育方針や特色、普通科・理数科の特性についてよく理解し、将来の目標を持ち、その実現に必要な課題に積極的に取り組む強い意志を持っている生徒を求めます。
- 周囲と協働できる豊かな人間性を備えている生徒を求めます。
- グローバルな視野をもって主体的に行動し、リーダーシップを発揮できる生徒を求めます。
- 多様な能力・適性や興味・関心を持つ生徒が自分に合った進路を的確に選択できるようにするという視点から、学力検査や中学校が提出する調査書以外で、受検者の中学校段階までの多様な活動を評価して入学者を選抜します。
- 普通科においては、出席状況が良好で、学習意欲と知的探究心に溢れる生徒のうち、学習成績が優秀で、学校行事・生徒会活動・ボランティア活動・英検などの各種検定取得に積極的に取り組んだ生徒や学習成績が優良で、体育活動あるいは文化活動において、県レベル以上の大会で優秀な成績を収めた生徒、または同等の能力を有している生徒のうち、高校入学後も引き続き諸活動に取り組もうとする強い意志をもつ生徒。なお、団体の場合は、中心となって活躍した生徒を求めます。
- 理数科においては、出席状況が良好で、学習意欲と知的探究心に溢れる生徒のうち、学習成績が極めて優秀で、理数教科にも関心を持ち、学校行事・生徒会活動・ボランティア活動・英検などの各種検定取得に積極的に取り組んだ生徒を求めます。
学校経営目標
学校運営協議会設置を通して、保護者及び地域住民等の学校運営への参画や学校運営への支援・協力を得ることにより、学校と保護者及び地域住民等との間の信頼関係を深め、学校運営の改善や生徒の健全育成に取り組む。
- 学校内で行われるすべての活動を、「教育目標」の視点で繋ぎ、検証、改善を行うカリキュラ・マネジメントを推進する。
- 授業を基盤に、学校行事やクラブ活動に打ち込むことができる環境づくりを通して、生徒の主体性を育むきめ細かな指導に努める。
- 学校生活を通し、挑戦することや打ち込むことの楽しさを実感できる環境を提供する。
- 学校運営協議会の場を活用して地域社会の参画・協力を得て協議を行い、地域・家庭・関係機関と連携し、生徒の心に向き合った指導に努めるとともに、地域に開かれ信頼される学校、安全な学校づくりに努める。また様々な手段で積極的な情報公開に努める。
- 業務改善を進め、教員が生徒と向き合う時間を確保できる学校づくりに努める。
今年度の指導重点
高等学校学習指導要領の本格実施にあたり、教育目標・内容と学習・指導方法・学習評価の在り方を一体として捉えて、教育活動をさらに充実する。
1.生徒の知識活用力を高める
- 吉高GPを常に意識し、生徒が主体的に参加する授業を実施する。
- 評価を適切に行い、生徒の自己有用感、自己肯定感の高揚を図る。
- 生徒の個人用学習端末・校内のICT機器を効果的に利活用すると共に、授業と連動した課題を設定し、知識の活用・定着を図る。
2.生徒の主体性を高める
- 常に「分析、思考、創造」を促し、発信する機会の提供を意識した指導を行う。
- 身の回りに存在する課題を発見し、他者との関係の中で「傾聴し、想像を共有し」行動することができる生徒像を意識した指導を行う。
- 自分の言動や行動に責任を持ち、自ら行動する態度を養う。
- 「切替」と「集中」を意識した学校生活の指導を行う。
3.人とのかかわりの中で生きていることを自覚させる
- 周囲との関わりの中で、自己有用感を養う。
- 社会の一員として社会に関心を持ち、未来の社会について考える態度を養う。
- 礼節を重んじ、自立した人間として他者とよりよく生きるための基盤となる道徳性を養う。
4.1~3を深化させるために、「富士山学」「理数探究」のアップグレードを図る
- 「DXハイスクール」の指定により、デジタル探究活動の促進に向けた事業研究と計画立案、ICT環境整備を行う。
- 「よのなか科特別授業2024」を通し、生徒の情報処理力と情報編集力を養うとともに、探究活動における教員の指導力を養う。
今年度のスローガン「やらまいか」
困難に立ち向かい「やってしまおう」という積極的な言葉